ネットアダルトの部屋

香澄とは、ライブチャットで知り合った。
２２歳という年齢にもかかわらず、
プロフィールに掲載されているコメント文は、
絵文字などを使わない真面目でしっかりとした文章であった。
しかし、その文章の中には、周囲から真面目と思われている自分と、
心の中に淫らな願望を持っている自分とのギャップに、
戸惑っているという想いが綴られていた。
日常生活の場では実現できない、秘めた淫らな願望を満たすため、
ここに登録したと書いてあった。

ライブチャットに登録している女性の中には、
そのままの心情をコメントなどに綴っている女性がいる一方で、
さまざまな指南サイトを見て、
男性に興味を持たれやすい女性像の
イメージを創ろうとする女性もいる。

果たして、彼女が前者なのか後者なのかを見極めたく、
待機映像を見てみることにした。
そこにいた女性は、きちんとした服装をし、行儀良く座っている。
その雰囲気だけで、この女性は、本物だろうと直感した。

実際に話してみると、コメントのとおりの女性であった。
両親や友人など周囲の人からも、真面目という印象を持たれ、
そのイメージを壊すことに抵抗があり、自分を抑えてきたという。
付き合っている彼もいるが、彼自身も真面目なタイプで、
自分の秘めた願望を話すことに抵抗があるらしい。

そういう意味では、ライブチャットの秘匿性は、都合がいい。
自分がどこの誰であるかを明かさなくても、
刺激的な体験をすることもできる。

香澄は、淫乱と思われるぐらい自由奔放なＳＥＸを
体験したいと思っていた。
ＳＭにも興味があったし、
レズにも興味を持っていた。
見られること、
辱められること、
さまざまなことを経験し、
思いっきり感じてみたいと思っていた。

自分の興味と香澄の興味が一致していたことで、
私は、香澄の体験に協力してみることにした。

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