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友里 その③
7月13日

その日、京光学院は、地区予選3回戦を戦った。
ここまでは、ノーシード校との戦いで、戦力差があり、5回コールド13-0というスコアだった。
友里は、球場まで試合を見に行き、応援した。
今日は快勝だったが、これから決勝までの4試合は、レベルが高くなり、油断できない試合が続く。
その陰で、友里の孤独な戦いも続いていた。


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| 散る花 艶づく果実 | 21:41 | トラックバック:0コメント:1
瑞穂 その②
7月9日

前日に行われた予選の最初の試合は、京光学院の快勝だった。
シードによる二回戦からの登場とはいえ、やはり初戦は硬くなるもので、前半は得点が入らず、苦しい展開であった。しかし、中盤に先制してからは、打線が爆発し、大差での勝利となった。
その日の夜、瑞穂の携帯にメールが届いた。
あの男からだった。
「初戦突破おめでとう。まぁ、こんな所で負けるはずもなかったかな。
さて、初戦突破も決まった事だし、明日、二回目の命令を実行してもらおう。
明日の練習が終わった後、○○駅の北側のロッカー前に来なさい。
着いたらメールで連絡するように。」
(また、恥ずかしいことをされるの?)
瑞穂は、不安になった。


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| 散る花 艶づく果実 | 20:49 | トラックバック:0コメント:1
瑞穂 その①
7月3日

野球部の練習は、日を追うごとに充実してきていた。
後は、怪我さえなく、今のままのコンディションで大会に入れば、念願の全国大会への切符も手に入るのではないかという雰囲気になっていた。
そのチームの中で、最近元気のない者が一人いた。
それが、二年生のマネージャー、加藤瑞穂だった。
一週間前、瑞穂の元に届けられた写真と手紙が、瑞穂の気持ちを暗くさせていた。

その写真には、チームのエースであり、瑞穂が心を寄せる雨宮紳一が写っていた。
それだけならただの写真だが、そこには、高校球児としては大いに問題のある光景が映し出されていた。さらに、雨宮だけでなく、他の野球部員や見慣れた顔が他にも写っていた。
添えられた手紙には、この写真の処理について、相談したいと書いてあった。
そして、メールアドレスが書いてあり、相談に応じるつもりがあるなら、そこに連絡するようにと書いてあった。
瑞穂は、誰にも相談できないまま、そのメールに返事をした。
すぐに、「了解した。また、連絡する」という返事が戻ってきていた。


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| 散る花 艶づく果実 | 21:05 | トラックバック:0コメント:1
友里 その②
7月6日

いよいよ明後日から、県予選が始まる。
本当なら、ただ純粋に彼のことを応援していればいいはずなのに、
今は、勝ち進んでいくことで、男からの要求が厳しくなるのではという不安を抱えていた。
彼のために。それだけが友里の支えだった。
大会を目前に控え、練習に打ち込んでいる彼とは、この1週間ほとんど話をしていない。
メールはほぼ毎日届くが、会話はほとんどなかった。
しかし、今の友里にとって、それは救いだったかもしれない。
平静を装っていられた分、楽だったからだ。



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| 散る花 艶づく果実 | 00:30 | トラックバック:0コメント:1
友里 その①
6月30日

友里は、朝から憂鬱な気分だった。
彼である雨宮紳一の問題が明るみに出ないように、自分が盾にならなければならないと心に決め、手紙を送ってきた男の要求を飲むことにした。
相手との交渉が成立したにもかかわらず、その後、男からの連絡がないまま一週間が過ぎていた。
ところが、昨夜、メールが届き、男からの指示が届いた。
その内容を読み、漠然とした想像をしていたとはいえ、衝撃を受けていた。
それは、明日一日、ブラとパンティを着けずに生活することを要求するものだった。
その内容を想像しただけで、眠れず、朝が来るのが恐かった。
結局、眠りはしたものの、睡眠不足と不安な気持ちで、朝からぐったりと疲れていた。


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| 散る花 艶づく果実 | 18:27 | トラックバック:0コメント:1
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今までに読んだ官能小説を模倣している部分があると思いますので、盗作とかの指摘はご勘弁を。

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